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いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.19 ~ 実習1期目:生きる希望

query_builder 2021/01/25
ブログ
熱男

5月ゴールデンウィーク明けから、8週間の1期目の実習が始まった。

一人暮らしのアパートから遠い実習先だったため、レオパレス暮らし。

当時のレオパレスの電気って妙にオレンジ色だったので、暖色系の明かりって、リラックス効果があると聞いたことがあり、レポートをするのには向かないと思う。

一期目は、療養型の病院での実習。実習初日って、緊張するんですよね。

実習初日はスーツで出勤してたので、それも嫌だった。だから、作業療法士になって実習生を受け持つときは、事前に私服でいいよーと伝えるようにしてた。

一期目で受け持った患者さんで、印象に残っている方がいる。

脊髄小脳変性症の50歳代の男性A氏。

脊髄小脳変性症という病気は、沢尻エリカ主演ドラマ「1リットルの涙」でご存じの方が多いと思う。

A氏は、病気のためほとんどの時間を病室で過ごし、生きる希望を失っているように見えた。

家族もA氏の状態に不安があったため、外出や外泊に憶病になっていた。

私は、このA氏に脊髄小脳変性症友の会のブログをプリントアウトし、持って行った。

(以前、私に作業療法士の先生が切断の方のブログを持ってきてくれた時にプラスのエネルギーが湧いてきたことを思いだしたから)

余談ですが、このブログを書いていた方と最近Twitterで繋がり、その時のお礼を言うことが出来ました。

 

よく患者さんに「気持ちは、わかります」とか軽々しく言うセラピストがいるが、

気持ちが分かるはずがない。なぜなら、その病気になったことがないから。

 

だから、私は患者さんに言います。「私には、あなたの気持ちはわかりません」と・・

ただ、「分かろうとする努力はしています」と・・・

このA氏の病気は進行性のため、進行性の病気の方の気持ちは正直わかりません。

しかし、分かろうとすることは出来ると思い、精髄小脳変性症友の会のBBS(インターネット掲示板)にハンドルネームOTSとして、同じ脊髄小脳変性症患者さんに質問をしていた。

「進行していく恐怖は?」

「どんなリハビリをしているか?」

「どんな言葉がうれしかったか」

「何が出来るようになりたいか?また、何をしたいか?」など

多くの質問をしていた。

BBS内では、患者さんたちが素直な意見を多くくれた。

そんな中で、よし!
セラピストの先生には出来ないけど、学生の自分にしかできないことがあるんじゃないか?
それを実習中に取り組もうと決意した。

A氏と多くのコミュニケーションをとる中で、外出、外泊に対しての希望やニーズが見えてきた。

よし!やろう!(決めたら行動するのは、今も変わってないです)

外出訓練で映画を見に連れていくことを目標に、指導者に外出訓練の許可をもらうべく準備を開始した。

映画館

他の実習生に手伝ってもらい、休みの日に、自分の車に車いすを積み込み、映画館のあるショッピングモールまで行った。

A氏の動きを真似しながら、自分が実際に車いすに乗り、まずは、A氏が大好きで行きたいと言っていた、回転ずしへ、車いすだとどこに座れるかなどを検証し、次ぎは、映画館へ。

映画館の受付の方に、内容を説明し、日にちと時間と見る映画を決めた。

この際に驚いたことは、受付の方に車いすに乗った状態の私が質問をしたが、付き添い役として来てくれていた実習生に、回答をすることだ。なぜ?私が車いすに乗った障がい者だから?このあたりが偏見なのであろう。

でも、受付の方は事情を理解してくれ、決めた時間の映画が上映されるホールへ案内してくれ、「車いすだとこの位置からの観覧になります」や「一番近い障がい者用トイレは、ここになりますと」丁寧に対応してくれた。トイレでは、A氏の動きを真似してやってみて、リスクがありそうなところなどもレポートにまとめた。

そして、外出訓練計画を作成し、実習指導者へ提出し、説明を行った。

指導者も付き添いなら、OKとの返事を頂き、A氏とともに喜んだ。

当日、無事に回転ずしを食べ、ポップコーンを買って、映画を見て、トイレにも行くことが出来た。

さらに、A氏は、プリクラを撮ったことが無いから、一緒に取りたいと言ってくれ、一緒にプリクラを撮った。

その後、A氏は、外出できたことがよほど嬉しかったのか、余ったポップコーンをずっと部屋に飾っていた。

この外出訓練の結果を家族に伝え、本人のできること、出来ないこと、手伝いがあれば出来ることなどの取扱説明書みたいなものを作成し、家族に一生懸命説明した。

すると、家族から「お父さんのあんな笑顔を最近は見てなかった。
プリクラもすごくいい表情をしている」と言っていただき、「月1回の家に連れて帰ります」と言ってくれた。
この感動は、今も忘れない。

切断して、障害を持ったことで、経験した様々なことがプラスに変わった瞬間だった。

実習指導者からは、今まで何人もの実習生が外泊に挑戦してきたが一度も繋がらなかったが、今回のことは、凄いことと評価をいただいた。

病気や障害を持った人の気持ちは、同じ病気や障害を持たないとわからないと思う。

でも、分かろうとすることは出来るともう。

その分かろうとする努力を惜しんだら絶対にわからない。

自分が受け持った患者さんの、残りの人生を変える、残りの人生を抱えるくらいの覚悟を持って、目の前に患者さんに一生懸命に関わり、リハビリをする。

元のようには戻らないかもしれない、でも、元の生活よりいい人生を歩むことが出来るお手伝いは出来ると思う。

めちゃくちゃ熱い、松岡修造より熱い実習生だったと思う。

それは、今も変わらない。

リハビリの仕事につきたいと頑張っている学生さんへ

セラピストのまねをする必要はないし、しないでいい。

だって、セラピストはプロだから、真似できないから。

出来るように見せることが一番最悪だけん。

セラピストは、人を評価するスペシャリストだから、わかるから。

それよりも、今の自分にしかできない関わり方を、一生懸命した方が、絶対いい。

今しかできないことだから。

頑張れ、未来の後輩たち!

今日の内容は、めちゃくちゃ熱い内容になってしまった。

でも、これが私です。

そのために、人が出来ない経験をしてきたのだから。

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